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原則1 感覚は脳の栄養素
「感覚」と聞いて思い浮かぶのは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5感ではないでしょうか? これらの他にも、固有受容覚、前庭覚という2つの重要な感覚があります。
つまり、合計7つの感覚を栄養素として脳は発達していきます。
原則2 感覚入力には交通整理が重要
豊かな感覚は脳の発達に重要な役割を果たしていますが、量が多ければよいというわけではありません。次に重要なのは「交通整理」です。感覚を感じ、脳に届けるまでの道が混雑することなく整理されている必要があります。
例えば、私たちが騒がしいレストランで会話をすることを考えてみましょう。
たくさんの声(音の刺激)の中から、会話の相手の声に耳を傾け、それ以外の声や音は意識しないようにしているはずです。これは、必要な情報と必要でない情報を交通整理した結果できていることです。
原則3 感覚統合は積み木を積み上げるように発達する
感覚統合は積み木を積み上げるように発達します。読み書きなどの教科学習や言葉の遅れ、手先の不器用さなどの目に見えやすい問題は、ピラミッドの上の方の問題です。しかし、これらの問題に対する支援では、その土台になっている感覚・運動面へのアプローチこそが重要になります。
また、感覚統合理論では、子ども自身の力で積み木を積み上げることを重視しています。大人から一方的に教え込まれるのではなく、子ども自身の主体的なチャレンジが大切です。「やってみよう」「チャレンジ&試行錯誤」「できた」の循環が大切だということです。
基礎となる感覚のなかで、特に重要としてあげられるのは触覚・固有受容覚・前庭覚です。それぞれの感覚について紹介しましょう。
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